愛について

自己の変容。愛と喜び。

嫉妬した時に考えること

嫉妬で苦しんだ時にどのようにご自分と向き合えば良いのか。それについて説明します。

 

 

嫉妬とは、辞書で調べてみますとこちらのように書かれていました。

 

 

・他人が自分より恵まれていたり、すぐれていることに対して、うらやみねたむこと。

・自分の愛する者の愛情が他に向くのを恨み憎むこと。
 
 

まず、このように、他の人が羨ましく思ったり、自分が愛する相手がほかの人に愛が向いていることに対して、恨むような気持ちが湧いてきた時。

 

 

 

まずは、「嫉妬はいけない」「恨んだり憎んではダメだ」と思わないでください。

これは、いつもいつも心に留めておいてください。

 

 

 

感じてはいけない感情など、ひとつもないのです。

 

 

 

ポジティブな感情だけが好ましくて、ネガティブな感情はダメな存在、ではないんです。

 

 

 

あなたにとって、前向きでも後ろ向きでも、その感情そのものは、否定できないみなさんの想いなのですから、まずは、起きてくるままに、そのままにちゃんと感じてあげてください。

 

 

 

多くの方が、ここで、その感情をないことにしてしまおうとします。感じることが辛くて、蓋をしたり我慢したり、「私は無償の愛で愛しているから嫉妬なんてしない」、と考えてしまいがちです。

 

 

 

 

そこで、ご自分の感情をまずは偽らないでください。憎む、恨む、嫉妬する。それらを、感じきってみるのです。

 

 

 

その時に、とっても嫌な、苦しくてもやもやするような感じが湧いてくると思います。それらを感じている自分を、丁寧に感じてあげるんです。ここで、ぜひ、そのモヤモヤ、嫌な感情を、ノートに書いてみてください。そうやって、文字にして視覚化してみますとね、心のネガティブなエネルギーを外に出すことになりますから、そこで、少しすっきりしたり、客観的になれたりします。

 

 

 

 

そして、その感情を感じましたら、「自分と向き合う」という作業をします。ここで大切なのが、

 

 

 

「なぜ、私は嫉妬するのか」という、その理由を明らかにすることなんです。

 

 

 

 

嫉妬とは、先ほど説明しましたように、相手の愛が自分には向いていないから辛い、ということですよね。

 

 

 

 

嫉妬を感じている方は、「自分の愛する相手が、他の異性を愛したら、誰もが嫉妬する」と考えていると思います。

 

 

 

 

しかし、そうではありません。相手の愛が、自分の方に向かずに、ほかの異性に向いていたとしても、嫉妬を感じない人もいるんですね。

 

 

そういう人がいるということは、嫉妬という感情は、「自分の愛する相手が他の異性を愛した」ということとセットで必ず起きる、というわけではないんです。

 

 

ということは、つまり、嫉妬を感じる人と、嫉妬を感じない人がいるということは、たとえ、「自分の愛する相手が他の異性を愛した」という現実が起きたとしても、嫉妬を感じない自分になれる、ということなんです。

 

 

では、まったく同じ状況でも、なぜ、嫉妬する人と嫉妬しない人がいるのか、です。

 

 

その違いは、「相手がほかの異性を愛した」時に、それを、どう受け止めるか、それによって、違いが起きるのです。

 

 

そこで嫉妬を感じる人は、「相手がほかの異性を愛した」時に、「自分は否定された」「自分は相手の異性よりも劣っている」「相手が自分よりも別の女性を愛したということは、私には価値がないのだ」と、そのような感情が湧いてくるからこそ、辛くなり、相手を恨んだり、憎く思ったりします。

 

 

 

しかし、同じ「相手がほかの異性を愛した」時に、「相手は別の女性を選んだだけで私が否定されたわけではない」「私が愛されないことは別の異性よりも劣っているということではない」「相手が誰を選ぼうが私には価値がある」と思えたら、辛くならないのです。

 

 

 

つまり、嫉妬を感じる、ということは、「相手が他の人を愛した」という行動そのものに苦しみがあるわけではなく、あくまで、その行動をきっかけにして、「私には価値がない」「私は劣っている」「私はダメな存在だ」と自分で思うことの方に、辛さがある、ということなんです。

 

 

 

嫉妬を感じる、ということは、そもそも、彼がほかの異性を選ぶ、ということが起きる前から、自分が、「自分には価値がない」と思っている、ということなんです。

 

 

 

ですから、嫉妬の感情が起きて、辛い気持ちになったら、考えていただきたいんです。

 

 

相手や、その相手が選んだ異性のことではなく。あなた自身が、「なぜ、私は私を劣っていると思っているのだろう」「なぜ、私は私を自分で否定しているのだろう」「なぜ、私は自分には価値がないと思っているんだろう」と考えてみるんです。

 

 

そこには、その原因が存在しています。例えば、昔、恋人にこっぴどくふられたことがある、とか、昔両親に否定されたことがある、とか、お母さんに劣っていると思わされたことがある、等です。その、ご自分のもともと心の内側にある傷を、探ってみるんですね。

 

 

それに気づくために、嫉妬、という現実が、今の自分に起きています。

 

 

そう考えますとね、「嫉妬」というのは、素晴らしいギフトなんです。

 

 

嫉妬とは、「あなたは、自分で自分を否定しているところがあるよ」「あなたは、自分で自分を責めてしまっているよ」ということに気づかせるための、宇宙からのメッセージです。

 

 

そもそも、その出来事が起きる前から、自分で自分を否定しているのはなぜなのか、よく考えてみてください。

 

 

 

コメント欄にご質問がありました愛に関する著書について。

 

 

ドイツの社会心理学精神分析、哲学の研究者であるエーリッヒ・フロムの「愛するということ」は世界的ベストセラーです。「愛する」ことについて、とても細かな説明が書かれていますからぜひお読みくださいね。