あらゆる感情をゆるすこと
真実の愛、無償の愛、というのは、頭で考えて、無理やりそうする、ということではありません。
無償で愛せないのに無理に愛そうとしたり、愛して欲しいと願っているのに、愛して欲しいと思っていないフリをする、というように、強引に自分の考えを変えることではないのですね。
真実の愛や無償に愛は、自然に沸き起こってくるものです。いつの間にか、自分に向き合う中で、小さな変化の積み重ねで、そんな気持ちになれている、というイメージです。
ですから、真実の愛という大きな宇宙愛を目標にしながらも、まずは今できることから、小さな愛の実践を一歩ずつ行なっていく、それが大切です。
その、できることを書いていきたいと思います。
まず、今皆さんができることは、「自分の感情に嘘をつかない」「自分の感情をそのまま感じてみる」ということです。
例えば、彼に愛されたいと思ったら、それをそのまま感じてあげる。彼に〇〇して欲しい、もっと〇〇して、もしくは〇〇しないでよ、〇〇はやめてよ、というようなお気持ちも、そのまま感じてあげます。
時に、私たちは、無償の愛を願うばかりに、そのような彼に対して求める気持ちや彼に対する正直な気持ちを抑圧してしまいがちではないかと思います。
そうではなくて、まずは、本当の気持ちをありのままに、全部、とにかく感じることをゆるしてあげるのです。それを、相手に伝えることは必要ではありません。また、頭の中だけで考えたり心の中で感じていますとね、モヤモヤしたり、上がったり下がったりしてしまいますから、文字にして視覚化することが大切です。
その、自分の感情を、善悪つけずに、ジャッジせずに、どんな感情も感じていいのですよ、と、自分に言ってあげてください。
自分の、ありとあらゆる感情を、そのままゆるし、愛してあげるのです。
そうしますとね、心の中に蓋をしていた自分の声や、自分の中にある悲しみや苦しみが、外に表れるようになります。様々な感情が、それは受け止めてもらえるんだと思えて、ありのままの姿として表出してくるのです。
まずは、自分のそんな声を、自分がちゃんと聞いてあげることです。そうやって、自分と、心の奥底にいる自分とが、手と手を繋ぐこと。
そして、その声を聞いたら、まずは皆さん自身が、それらの感情に対して
そうだよね
わかってるよ
その感情のまま、そこにいていいよ
ちゃんとあなたのこと知っているよ
と伝えてあげてください。
ご自分の最も身近にいるよき理解者に、皆さん自身がなってあげるんです。
まずは、すべての感情をゆるしてあげること。そこからがスタートです。